居酒屋ではさまざまな刺身が食べられる

通が好むオーダー

居酒屋に行くと、料理の中には必ず刺身があります。
たいていの人は、いろいろな種類の魚が食べられるように、盛り合わせを頼むのではないでしょうか。
その中にあって、たこに限定して頼む人は、かなりの通だといえます。
刺身と言っても、生のまま、柔らかい状態で出てくる店もあれば、湯通しをしてすしのネタとしておなじみの吸盤のところがピンク色に変わっている状態で出してきてくれるところもあります。
新鮮な物が手に入ったときは、まるごとさばき、口の中に入れると吸盤が舌にくっついてしまうといった、珍しい体験をさせてくれるところもあるかもしれません。
通としては、どのオーダーが一番とは言いづらく、ここはそれぞれの好みに合わせて選ぶのがおススメです。

創作料理でも刺身ができる

たこはシンプルで、素材そのものにわずかな甘みがある他は、ほとんどクセらしいクセのようなもの、あるいはニオイもないので、料理にも向いています。
刺身のように生で食べることを前提にして、オリーブオイルと和えたり、ソルトで味付けしてカルパッチョ風にしたり、フレンチドレッシングを使ってサラダっぽく仕上げるなど、刺身としては若干路線が逸脱するものの、どれも生で食して美味しく頂けるところから、メニューのバリエーションは非常に豊富になっていると言えるでしょう。
純粋に刺身として味わうにも、しょうゆを薄口や濃い口、あるいはたまり醤油にするなどすれば、味わいはコロッと変わります。
また、定番の薬味もわさびだけでなく、いかのようにショウガで味わってみると、また違う味わいが出て面白いと言えるでしょう。

それほど高くないから安心して頼める

居酒屋で頼むとなると、高い魚を使った刺身盛り合わせは予算が気になるところですが、それほど高くないたこなら、いくつか趣向の異なる刺身を注文することにより、かなりの満足感が得られるのではないでしょうか。
それというのも、やはり普通の魚の刺身よりはよく噛んで食べることになりますので、それだけ食事に時間もかかります。
よく噛んで食べる必要があるということは、それだけお酒のピッチが上がるということで、それには気を付ける必要がありますが、すこしのお酒を味わいながら、じっくりとたこを食べれば、どんな風に仕上がっていても、噛めば噛むほどに味が深まっていく魚だろうと思われます。
そんなたこの刺身はアルコールでどんどん流し込むのではなく、いいお酒と共に味わいたい逸品です。
その経験が、いつかしらアルコールの対する舌も、食べ物に感する舌も子安て言ってくれるでしょう。

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